イデア・インスティテュートが扱う言語は80言語以上。世界各国の翻訳者とのやりとりはメール。基本的には英語を使用します。その中でしばしばある日本語が使われているのを皆さんはご存じでしょうか?
それは…
「san」。名前の後ろにつける、敬称「さん」。
英語で使用される敬称は「Mr.」「Ms.」などですが、驚く事に8割ぐらいの翻訳者が「san」という日本語を英語のメール冒頭に含めるのです。(もちろん全員が使用するという事ではなく、名前の後ろには何も付けない人もいますが。)
しかし…不思議ではないでしょうか。
なぜ日本人以外がこの言葉を知っているのか?
日本の会社とのビジネスメールでは「san」という敬称を入れる方がよいという認識がある?イデア・インスティテュートからのメールに「san」が入っているのを真似した?
誰がこの敬称を使い始めた?日本人が敬称を使う場合は「様」という事を考えると日本人以外?
これらの答えを見つけるのは難しいですが、嬉しい発見がありました。
それぞれの言語には、その言語を使用する人々の文化が表れます。
日本においては、どんなに親しくなろうともビジネスメールで相手を呼び捨てにするという事は滅多にありません。(英語圏においてはファーストネームで呼び合う事も多いですが。)この日本の文化を世界の人々が尊重してくれているという理由が「san」にあるのかもしれない、という発見です。
世界中の様々な言語を扱うイデア・インスティテュートにいるからこそ、これに気付く事ができました。様々な言語に触れる機会のある、翻訳という仕事。たった一つの言葉から、異なる言語が使用される人々の文化に目を向ける事ができる、すばらしい業界だと思います。何より、英語という世界共通の言語の中に日本語「san」が共通して存在するという事実は、何とも不思議で、そして何より誇らしいものです。今後他にもこの様な発見を発見していく事が出来ればと思い、様々な言語の中で働ける喜びを日々イデア・インスティテュートで見出しています。
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