台風にも名前があるの?

10月第1週に、台風をはじめとする世界の熱帯低気圧の特徴を紹介しましたが、今回は日本近辺にやってくる台風について気になることを書いてみる。

台風シーズン真っ只中に思う、ハリケーン、サイクロンってなあに?

先日、夏季休暇を取るにあたり、台風の発生や進路が気になってネットなどを検索していたところ、台風13号(バビンカ)と記載されているのを見て「バビンカ」って何?と思った。
直近の12号や14号も調べてみるとそれぞれにも名前がついていたので、いつの間にそんなことになっていたんだろうと気になってしまった。

ハリケーンには名前が付けられていて、毎年アルファベット順になっていることを学生時代に知っていたが、台風にも名前があったとは。
日本では単純に1号、2号、、、と付けられて、大きな被害があったときにその地名を使用して名前を付けているものだと思っていた。

そこで台風の名前の付け方について調べてみると、2000年から「台風委員会」という国際機関が主体となり、その加盟国などが提案した名称があらかじめ140個(アジア名というらしい)用意されていて、順番に繰り返しつけられている。
冒頭の「バビンカ」はマカオが命名しており、「プリン」を意味しているそう。
2000年から導入されていたのなら、現在50代の私が学生の頃知らないのも当たり前である。が、あまり認知されていないようにも思える。

因みに140個のうち日本が用意した名前は以下の10個で、以下の順番で割り振られている。

5番目

コイヌ

こいぬ座、小犬

19番目

ヤギ

やぎ座、山羊

33番目

ウサギ

うさぎ座、兎

47番目

カジキ

かじき座、旗魚

61番目

コト

こと座、琴

75番目

クジラ

くじら座、鯨

89番目

コグマ

こぐま座、小熊

103番目

コンパス

コンパス座、円や円弧を描くためのV字型の器具

117番目

トカゲ

とかげ座、蜥蜴

131番目

ヤマネコ

やまねこ座、山野にすむ猫

星座名をベースにしているようだが、中立的な名称で比較的利害関係が生じにくいこと、大気現象である台風とイメージ上の関連がある天空にあり、かつ人々に親しまれていることなどが理由に挙げられていた。
また、大きな災害をもたらした台風の呼名については以後の台風に使用しないことになっているため、台風の呼名は引退となり、別の呼名を候補に入れているそうだ。
日本では、大きな被害があったときは、アジア名とは別に名称を付けるのが慣例となっている。

何年か後には台風の名前を普段の会話のなかで使っているのだろうか?
台風が発生するとどんな名前が付くのか興味のあるところだが、できるだけ日本に接近しないでほしいものである。

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