日本語の中には、意外な語源を持つ言葉が多くあります。
普段何気なく使っている言葉で、意外と知られていない語源を持つ言葉を集めてみました。
※それぞれの語源には諸説あります。
シシャモ
夏から秋にかけて食卓に並ぶ魚ですね。ただ焼くだけでこんなに美味しい魚、ほかにありますか。そんなシシャモ、語源はアイヌ語で柳の葉を意味する「スサム」とのことです。
イクラ
また美味しそうな話題です。ご存じ、鮭の魚卵を醤油でつけたものです。イクラの語源はロシア語で魚卵を意味する「イクラー(икра)」だそうです。
ちなみに、夏野菜の「オクラ」が英語名Okraからきているということ、大人になってから知りました。イクラもオクラも響きは日本語的ですが、語源は外国語なのですね。
うるち米
食べ物の話題が続きますが、日本の食卓に欠かせないのが白米です。もち米と区別する場合に「うるち米」と言いますが、「うるち」とは一体なんでしょう?
古代サンスクリット語では、コメは「ウリヒ」と呼ばれていたそうです。これが日本に伝播して「うるち」になったのだとか。
この古代サンスクリット語の「ウリヒ」は西へ伝わってラテン語でコメを表す「オリザ」になり、イタリア語の「リゾ」や英語の「ライス」に変化したそうです。日本語の「うるち」と英語の「ライス」が同語源というのも面白いですね。
ちょっと食べ物から離れましょうか。
うま
走るのが早く首の長いあの四足歩行の動物です。これは中国語の「馬(マー)」が由来です。
うめ
早春に花を咲かせる梅。これも中国語の「梅(メー)」が由来です。「うま」と同じ理屈ですね。
「うま」も「うめ」も、「馬」「梅」の訓読みとされていますが、実は外来の読み方がもとになっていたというのはなかなか衝撃的です。
最後に、日本語が語源となって外国語に取り入れられた意外な言葉をご紹介します。
Soy
大豆を意味する英語「soy」の語源は日本語の「しょうゆ(醤油)」だそうです。
じゃあ「ソイソース」の立場はどうなるんだという気がしないでもないですが、外国の言語体系に取り入れられた際の誤解やら混乱やら感動やらが垣間見えて面白いですね。
最後はまた食べ物の話題に戻ってしまいました。
普段は気にせず使っているような身近な言葉でも、人類と同じだけ長い旅をして私たちの口から発せられていると思うと感慨深いですね。
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