GeoGuesserで世界を知ろう

今回は、楽しみながら世界の地理を学べる話題のブラウザゲーム「GeoGuesser」をご紹介します。

GeoGuesserは、Googleマップのストリートビュー機能を活用して、表示されたパノラマ画像から「ここがどこなのか」を地図上で推測する場所当てゲームです。

基本的な遊び方は至って簡単。

  1. ゲームを開始すると、Googleマップのストリートビュー機能を使って、ある場所の風景が表示されます。これが「問題」です。
  2. ストリートビュー上を細かく移動したり、気になる部分を拡大表示したりしながら情報を集めます。
  3. 画面に表示されているマップを開き、「ここだ!」と思う場所を地図上でクリックしてピンを指します。
  4. 「Guess」をクリックすると、正解の場所と推測した場所がどれくらい近かったか、地図上で答え合わせが行われます。

最初に用意されたチュートリアルでは、パリの凱旋門やニューヨークの自由の女神といった世界の有名な観光スポットが出題されるのですが、知識としては知っているはずの場所でも、実際の位置を地図上で探すのはなかなか難しいもの。

筆者も、凱旋門をいざ地図上で探そうとして、「パリにある」ということ以外は何も知らない自分に愕然としました。

結果、凱旋門の位置は5kmも外れてしまいましたが、「なんとなく知っている」くらいでしかなかった曖昧な知識に、風景と地図、それらを結びつけようと頭を悩ませた時間が重なって、凱旋門は少し身近に、立体的に感じられるようになりました。

色々な遊び方

さまざまな出題範囲が用意されていて、目的に合わせて色々な遊び方ができるのもGeoGuesserの特長です。

世界中からランダムで出題される「World」モードは難易度が高く、ほとんど情報が得られない平野や畑のど真ん中に放り出されることもしばしばですが、数少ない手がかりから正解に近い場所を推測できたときの喜びはひとしおです。

世界の有名な観光名所ばかりが出題される「Famous Places」では世界旅行気分を味わえますし、特定の国や地域に出題範囲を絞ったモードもあり、旅行する予定の地域をGeoGuesserで探索してみれば、土地勘を養いながら、知らなかった新たな名所を発見できるかもしれません。

「攻略法」がある?

GeoGuesserには他にも、推測の精度と速さを世界中のプレーヤーと競う対戦モードがありますが、それに勝利するためにゲームとしての「攻略法」が研究されています。

たとえば…

  • 看板から国を特定するために、各言語の文字の特徴や、似ている言語の差を覚える
  • 車が左側通行なのか右側通行なのかを国によって覚える
  • 家の屋根の傾斜が急なのか緩やかなのかを見て、積雪の多い地域かどうかを見分ける
  • 植生や土の色などの風土から、おおまかな地球上の位置を特定する

などなど。アプローチは人によってさまざまですが、面白いのは、ゲームに勝つための研究が、世界の言語や風土の学習につながっていることです。

風景を楽しみながらのんびり散策するもよし、勝利を目指して世界事情に精通するもよし、世界を知る入口として、GeoGuesserを体験してみてはいかがでしょうか。

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます。

株式会社イデア・インスティテュートでは、世界各国語(80カ国語以上)の翻訳、編集を中心に
企画・デザイン、通訳等の業務を行っています。

翻訳のご依頼、お問わせはフォームよりお願いいたします。
お急ぎの場合は03-3446-8660までご連絡ください。