デザイン関連の翻訳

「デザイン」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?

ファッションデザイン、家具などのインテリア製品のデザイン、雑誌のグラフィックデザイン、スマートーフォンのような工業製品のデザイン(インダストリアルデザイン)。ぱっと思いつくのはこんなところだろうか。
イデア・インスティテュートではデザイン関連の翻訳を数多く手掛けているが、今、デザインの対象は実体のある「モノ」の域を越え、例えば、震災復興活動、現代に合わせた教育方法、過疎化対策、高齢化社会対策、環境問題対策など、現代社会の抱える問題の解決に向けた「発想」にまで広がっている。

「モノ」を形作るデザイナーはその感性が成果(製品)に結びつくことが多いため、彼らの文章(翻訳対象の和文原稿)は時に抽象的である。一方、「発想」で何かを生み出すデザイナーの文章は、その発想のもととなった社会問題や環境問題を理解しなければ書かれている内容も当然理解できない。

「モノ」のデザインに関する原稿の翻訳にあたっては、抽象的な和文であればたとえ一文でもその意味をしっかり理解するまで問い合わせたり、実物を見せてもらいながら解説してもらったり、実際にデザイナーに会って話を聞いたりする。そうすることによって原文の理解度が高まり、彼らのデザインに対する想いがしっかりと伝わる翻訳に仕上げることができる。

「発想」のデザインに関する原稿の翻訳は、その取り組みやプロジェクトが何を解決し、何を変えようとしているのか、その事象を根気よく調べることで原文の背景を理解した正確で質の高い翻訳となる。

どちらのデザインも和文の意味を把握する努力を怠り安易に直訳すると表面的で薄っぺらな翻訳になる。多少手間はかかるが、その分「モノ」を生み出すデザイナーの製品に込められた想いを肌で感じ、現代社会の課題を解決しようとするデザイナーの「発想」にしばしば驚かされる。デザイン関連の翻訳はそのようなやりがいを感じる翻訳分野のひとつだと思う。

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