近い将来消える職業

2014年オックスフォード大学の教授が論文で発表した、コンピューター化によってなくなる仕事についての論文が話題になりました。ご覧になった方も多いと思います。

人と人とのコミュニケーションが重要と思われていたサービス業でも、レジ係、レストランの受付などは90%強の確率で消える職業だとのことです。そういえば最近タブレット端末で注文できる飲食店もありますよね。

また、知的な職業と思われている、銀行員(融資担当)、クレジットアナリスト、パラリーガルなどもやはり高い確率でコンピューターにとってかわられてしまうようです。膨大な量のデータを処理し分類することができるようになったことで、これまでルーチンではなかった仕事までルーチン化することができるようになったことが人の敗因(!)です。私にはこれから進路を決めていかなければいけない子供がいますので、将来の職業について果たしてどうアドバイスをしたらいいのか、悩ましいところです。

さて、ここでわれらが翻訳業ですが、機械翻訳の飛躍的な品質向上に伴って、翻訳者という職業も消えてしまうのかと思いきや、ここでは高確率で消える職業としてはあげられていませんでした。

世界中がネットワークでつながっている今、翻訳に対するニーズはきっとこれからも増大する一方です。アメドラが好きな私はドラマの続きをなるべく早く、楽な日本語で見たいです。より短時間で処理できる機械翻訳も活躍の場は増えるでしょう。ただ、同じ原文でもそれぞれのキャラクターに合わせたセリフに翻訳する、そんなことはデータ分析の得意なコンピューターにも、まだしばらくの間は無理なのかもしれません。主流の座は機械に明け渡したとしても、その辺が人の手による翻訳が生き残っていく分野かもしれないと思います。

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