言語を習得するタイムリミットってあるの?

「帰国子女」と聞くとどんなイメージを抱かれますか?

『外国語が流暢に話せる。発音がいい。環境の変化に順応できる。』
『敬語が使えない。日本語の表現力に乏しい。直接的に物を言う。』

今でこそ帰国子女の存在は珍しくない世の中になりましたが、一言で「帰国子女」といっても、何歳のときに何年間滞在したか、どこの国へ行ったか、通ったのは現地校or日本人学校、などなど、様々な要素によって違いがあるのは当然です。

では、いったい何歳頃に何年間外国で過ごすと、第二言語をスムーズに習得し、帰ってきた後でも忘れにくいと思いますか?

それはすばり、6歳~12歳頃までの間に3年以上海外経験をした場合と言われています。

母国語以外の第二言語習得を考えるときによく挙げられる考え方に「臨界期仮説 (critical period hypotheses)」という説があります。これは、「臨界期」とよばれる年齢を過ぎると言語の習得が不可能になるという仮説で、おおよそ出生(0歳)から思春期(12歳頃)までとされています。
12歳までの間に3年以上の海外生活を経験すると、nativeに近い発音だけでなく、言語的思考力の習得がスムーズであり、帰国してからも忘れにくいと言われている所以です。

また、第二言語を効果的に習得するための重要なポイントは、6歳頃まではしっかりと母国語を確立し、母国語での抽象的思考ができているということにあります。
その前提条件があるのとないのとでは、第二言語の習得に大きく影響してくると言えるでしょう。

これだけ聞くと、「12歳以上だったらもう英語の習得を諦めるしかないの?」って思ってしまうかもしれませんが、そうとも言えません。
もし外国語が日常的に使われる環境に身を置き、高いモチベーションを持って訓練を長期間行なえば、10%以上の人がネイティブ並みの文法・発音能力を習得できるという研究結果はあるのです。
ただ、「臨界期」に関しては科学的な証明がなされているのも確かであり、成長するにつれて、母語以外の音は脳がブロックするようになるのだと言います。
思春期を過ぎると、新たな言語を学ぶときに苦労するのはそのためなのです。

母国語以外の言語を話せるということは、大きな武器になることは確かです。ですが、まずは「美しい日本語を話せる」ということが、人生を豊かにする基本だと言えます。言葉からは、その人の生き方や価値観が伝わってきます。

母国語であれ第二言語であれ、eメール等の普及により、直接話して言葉を伝えることが激減している今だからこそ、「美しい言葉を話す」人がもっともっと増えることを願いつつ、80言語以上を扱っているイデア・インスティテュートでも「言葉の大切さ」を意識した翻訳を手がけていきたいと考えています。

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