シフォンケーキは難しい!?

わたしはお菓子を作ることが好きで、ゼラチンを使った簡単なものから、マフィンやチーズケーキなどオーブンで焼くスイーツなどいろいろと作って楽しんでいますが、ここ最近で特にハマったのがシフォンケーキです。

シフォンケーキは1927年にロサンゼルスの料理愛好家ハリー・ベーカーによって作られたのが最初で、次第にセレブたちから注文を受けるほど人気になりました。しかし、ハリーによってレシピが公表されることはなく、しばらく謎に包まれたままでした。
それから20年後の1947年にその幻のレシピが大手食品会社に売却され、長い間謎とされてきた作り方が世に広まりました。その後、日本にやってきたのは1980年代と言われています。

アメリカでは3月29日はNational lemon chiffon cake day(レモンシフォンケーキの日)としてお祝いされているそうです。
思い思いのシフォンケーキを作り、その手作りのシフォンケーキを囲んで家族や友人と至福の時間を過ごすという日。おいしいお菓子と飲み物があれば会話も弾みそうですね。
シフォンケーキの一番の魅力はその食感にあります。生地はとてもふわふわで、口の中に入れるとすぐに消えてしまうほどきめが細かくてやわらかいです。
シフォンケーキの型は中心部に生焼けになるのを防ぐための筒状の穴が開いていて、見た目が特徴的です。また、焼きあがってオーブンから出したらすぐに型ごと逆さまにして冷ますという作り方を見たときには驚きました。これは、シフォンケーキはケーキの骨格をなす小麦粉の配合が少なくメレンゲの力で膨らませているので、そのままでは冷めるときに重力で縮んでしまうためだそうです。

いろいろと下調べもしたので、シフォンケーキを作るべく、ケーキの型とレシピ本を購入し実際に作ってみました。
お菓子にしては珍しく、材料もとてもシンプルで、工程も少ないのがまた嬉しいですね。

材料(17cmシフォン型1台分)
  • 卵 4個
  • 砂糖 70g
  • 太白ごま油(植物油ならなんでもOK)25g
  • 牛乳 50ml
  • 薄力粉 70g

どれもスーパーで簡単に手に入るものばかりです。

作り方
  1. 卵を卵黄と卵白に分ける。卵白は使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
  2. 卵黄に砂糖1/3量、太白ごま油、牛乳、ふるった薄力粉を加え、泡だて器でしっかり混ぜて卵黄生地を作る。
  3. 卵白に残りの砂糖を2~3回に分けて加えメレンゲを作る。
  4. 卵黄生地にひとすくいメレンゲを加えて、泡だて器でしっかり混ぜる。その後、その卵黄生地をメレンゲのボウルにすべて加え、ゴムベラで混ぜ合わせて型に流しいれ、170℃に余熱したオーブンで30~35分焼き、型ごと逆さまにして冷ます。
  5. 冷めたら型から抜く。

レシピだけを見ているととても簡単そうに見えますが、実際作ってみるとうまくはいかず、

  • あちこちに大きな穴が開く
  • 表面に余計な亀裂が入る
  • 焼き縮む

などなど失敗の日々が続きました…

そんなとき、お菓子の材料や型などを取り扱っているサイトで動画レシピが公開されていることを知り、さっそくその動画レシピを購入し、藁をもすがる思いでどこがいけないのかを確認しました。プロが作っている動画を見て目からうろこ!卵黄生地とメレンゲを合わせるときにメレンゲを潰すまいとあまり混ぜていなかったのがいけなかったようで、生地をすくって落とすときにリボン状に垂れるようになるまでしっかりと混ぜ合わせることがポイントだったようです。こうしてわたしのモヤモヤは一気にクリアに。
とても繊細なお菓子なので、それからもまだ時々失敗はしますが、試行錯誤を繰り返しながら自分でもふわふわのシフォンケーキが焼けるようになりました。

型から抜くまでうまく焼けているかわからないドキドキのシフォンケーキ。
失敗があるからこそ成功したときの感動はとても大きく、またすぐに焼きたくなってしまいます。
みなさんも実験をする時のようなわくわくした気持ちで、ぜひシフォンケーキを焼いてみてはいかがでしょうか。

 

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