羊肉串(ヤンロウチュアン)

ここ数年、日本では羊肉ブームが起きているようで、羊肉料理が食べられるお店が増え、スーパーでも羊肉が目に付くようになりました。私は家ではステーキ用の羊肉をぶつ切りにして炒めて、一味唐辛子、クミン、塩コショウを付けて食べたりしています。なぜこういう食べ方をしているのかというと、中国の「羊肉串」という串料理がすごく好きなのですが、事前に味付けしたり、串に刺したりするのが面倒なので、手軽に食べたいという思いで、このやり方で食べるようになりました。今回は私の大好物であるこの「羊肉串」をご紹介します。

「羊肉串」は中国ではとっても人気のある屋台料理の一つです。焼き鳥の羊肉バージョンで想像してもらえればわかりやすいです。羊肉の塊を一口サイズにして、調味料に漬け込んで、その後、30~40cm位の長さの竹串や鉄串などに刺して、唐辛子、クミンなどのスパイスをふりかけて、炭火で焼きます。羊肉特有の臭みはクミンで消されて、炭火で焼いた香ばしさを味わうと病みつきになります。この「羊肉串」をビールと一緒にいただくと、また最高です。

私は中国の黒竜江省出身ですが、昔は、ここで羊肉料理というと、火鍋、羊肉の団子スープ、千切りにした羊肉とニンジンの炒めもの位で、よく食べられる料理ではありませんでした。80年代後半位から「羊肉串」が流行り始めて、街中いたるところに「羊肉串」の屋台が並び、机と椅子がないところも多く、みんながコンロの周りに立ちながら食べていました。この頃から、「羊肉串」は羊肉料理の代表格となりました。

日本では新大久保、上野、池袋辺りで「羊肉串」が食べられるお店が結構あります。お店によって、下記のように提供方法が違ったりします。

①お店の人が焼くスタイル
②焼肉みたいにテーブルで自分で焼くスタイル
③テーブルに備え付けてある自動串焼き機で焼くスタイル

「羊肉串」は冷めると肉が硬くなって、美味しくないので、①のお店の人が焼く場合は、冷める前に食べきれる量を注文した方がいいです。個人的には、手間もかからず、出来立てが食べられる③の自動串焼き機で焼くスタイルがおすすめです。

是非皆さんも一度この「羊肉串」を食べてみてください。

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます。

株式会社イデア・インスティテュートでは、世界各国語(80カ国語以上)の翻訳、編集を中心に
企画・デザイン、通訳等の業務を行っています。

翻訳のご依頼、お問わせはフォームよりお願いいたします。
お急ぎの場合は03-3446-8660までご連絡ください。