南フランス 最大のカーニバル

ニース・カーニバル

太陽と青い海に愛される街、ニース。
南フランスのコート・ダジュールと呼ばれる地域にあり、保養地として世界的に有名なこの街は、一年で最大とも呼べるイベントを冬に迎える。
毎年2月の約2週間のみ開催される“Carnaval de Nice※(ニース・カーニバル)”である。
このカーニバルの見どころの一つは、大きな山車のようなセットがいくつも登場し、次々にメインストリートを練り歩くこと。その一つ一つがとてもユニークで、大きな顔を模った面白いセットなどが多く見られる。
もう一つの見どころは、花に包まれた大きな乗り物が海岸沿いを列になって進む “Batailles de Fleurs(花合戦)”というパレード。
それぞれの乗り物には、花の衣装に身を包んだ美しい女性が乗っており、彼女たちが沿道の観客に向けて無数の花を投げつける。花なので、もちろん当たっても痛くはなく、当てられたらむしろラッキー。その一年、何か幸せなことが起こるかもしれない。
“Batailles de Fleurs”に使われる花は、ミモザなど、南フランスで育てられた花々である。
このように、音楽、花、イルミネーション…様々なもので彩られるニース・カーニバル。世界中から観光客が押し寄せ、カーニバルの期間中、人々の笑顔が街に溢れる。
元々、それほど冷え込む地域ではないが、冬の寒さを忘れて一気に熱くなり、心まで温まる、活気と幸せに満ちたイベントだ。

この街には“Cuisine niçoise(ニース料理)”がある。
レストランで本格的な料理を堪能するだけでなく、“Socca(ソッカ)”や“Pissaladière(ピサラディエール)”といったスナック類でも、気軽に“Cuisine niçoise”を味わえる。
“Socca”は巨大な浅いフライパンの上で、ひよこ豆の粉をオリーブオイルでカリカリに焼いた、クレープ状のシンプルな食べ物。
“Pissaladière”はパン生地の上に、きつね色に炒めた薄切りの玉ねぎをぎっしり敷き詰め、その上にアンチョビやオリーブを乗せてオーブンで焼いた、チーズのないピザのような食べ物。“Pissaladière”は街中のパン屋さんで売られており、簡単に見つけられる。
カーニバルを観る傍ら、それらを食べるのもまた、ニースを楽しむ一つになるだろう。

※2016年は2月12日~28日に開催予定。

Carnaval de Nice – Site officiel
http://www.nicecarnaval.com/

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