新年のご挨拶とイデア多言語絵本のご紹介

皆様、新年あけまして、おめでとうございます。

今年、2022年は、イデア・インスティテュートの創立50周年という節目の年になります。
ここ2年ばかりは、新型コロナの影響もあり、大勢で集まる行事などは自粛しなくてはならない状況が続いていますが、今年は何か、ささやかでも記念に残る行事を開いて、イデア・インスティテュート50年の歴史を振り返る機会が持てれば、と願っています。

さて「歴史」と言えば、イデアが毎年1月に発行している多言語絵本の制作も、今年で26年目というそれなりの歴史を刻んでまいりました。そして今年の絵本のテーマは、まさに「日本の歴史」です。
タイトルは『日本文化の風景 I-古代への旅』で、日本の原始時代から奈良時代までの文化にまつわる歴史を16のテーマで紹介しています。言語は日本語、英語、フランス語、スペイン語の4言語を併記しています。

絵本の制作は、毎年社内で募集する「絵本委員」が行います。イラストレーターの谷さんと一緒にその年の絵本のテーマを決め、各項目の日本語原稿の執筆、英語への翻訳、その他の言語への翻訳の手配や確認、デザインからDTP、レイアウト、校正、最後に印刷上りの確認をするまで、大体7~8か月間、絵本委員は通常の業務と掛け持ちしながら絵本の制作に取り組みます。

以下は、今年2022年の絵本委員による編集後記です。
これからも多くの方に、イデア・インスティテュートの絵本と「日本の心」が届けられますように。

『日本文化の風景 I-古代への旅』編集後記

日本文化について調べていた時、お守りのルーツが縄文時代にあるという話を知り驚きました。奈良時代に小型の食器が多く使われたという資料を目にしたこともありました。これは病の流行により大皿料理を避けるようになったからという説があり、まさに「今」にも通じるものがあります。歴史を紐解くと、当時の人々の祈りや想いに触れているような、遥か昔の人々とも確かに繋っているような、不思議な感覚を抱くことがあります。この絵本を開いて同じような気持ちになってくれる人がいたら、とても嬉しいです。

(原稿・編集担当 萩原)

日本語原稿をいくつか担当しましたが、歴史というやや固いテーマを、絵本にふさわしい、親しみやすい文章にするのは根気のいる作業でした。また、多言語展開のもととなるのも日本語原稿のため、日本のことをあまり知らない人にもわかりやすく、かつ日本人が読んでも不自然にならない内容を考えるのも一苦労でした。そうして完成した原稿が多言語に翻訳され、美しい絵とともにレイアウトされた絵本の形になるまでの過程に携われて感慨深い思いです。皆様にもぜひ楽しんでいただければ幸いです。

(原稿・編集担当 渡邉)

海外で売っている日本文化についての本では「島国」や「単一民族国家」といった表現がよく出てきますが、この絵本作成を通じて、実際は海を渡ってきた様々な人、もの、ことを取り入れた多様な文化であることをあらためて実感しました。これは、日本文化の独自性を否定するのではなく、その本当の複雑さや豊かさを認めることだと思います。昔から世界と密接につながっていた日本が、これからもいろいろな影響を取り入れながらどんな文化を作っていくのでしょうか。

(英訳担当 L. Androphy)

我が社の絵本制作に関わるようになって18冊目になります。今年のテーマは今までの中で過去1、2番に入るぐらいの難しいテーマでした。学校以来、再度歴史の勉強し、その時代に学んだこととの違いに驚き、ざっくりとしか覚えていなかったことを深掘りしたりしているうちに難しかったテーマが面白くなっていきました。
今回は絵も今までと違い、深みのある色合いになってテーマに合っているように思います。 この絵本を手に取って皆様に楽しんでいただけたらと思います。

(レイアウト・デザイン担当 前田)

奈良中宮寺の半跏思惟像は20代に初めて見て、2回目奈良に行った時は二人の子供がまだ小さくてお寺と仏像ばかりで飽きたと騒ぐから、見ていない妻だけ見に行き私は子供と待っていました。そして昨年のお正月に九州国立博物館で中宮寺展が開催された時見に行きました。そんなことがあって今回絵本の中で絵にすることができとても嬉しく思いました。

(イラスト担当 谷)

今年のテーマが「文化の歴史」と決まって、正直「これは大変だぞ」と思いました。教科書みたいに事実を並べるだけでは面白くないし、かといって創作もできない。また歴史の見方はどんどん変わっている。思い込みで書いてしまったら「今の説はちがう」と言われてしまう。外国の方にもわかるように説明を入れつつ、日本語としての読みやすさも必要。始めたらやはり大変で、最後の最後まで原稿の修正も続いて、絵にも直しが入って…。ただ、完成した絵本は、できるだけ多くの方に手に取って見てもらいたい、読んでもらいたいと思えるものになりました。特に「金印」の絵は迫力があります。ぜひ見てほしいです。

(編集人 福澤)

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます。

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