日本で作られたスパイダーマン

みなさん、スパイダーマンはご存知ですよね?
そう、マーベル・エンターテインメント(Marvel Entertainment)のヒーローの中でも1、2を争うスーパーヒーローです。
何作も実写映画化されて日本でもヒットしてますね。

そのスパイダーマンですが、日本で製作されたTV版があるのはご存知でしょうか?
1978年5月17日から1979年3月14日まで現テレビ東京(旧 東京12チャンネル)で放送された、東映が制作した子供向けの特撮変身ヒーローものです。
内容は本家マーベルのスパイダーマンとは全く関係なく、主人公が、故郷の星を滅ぼされた宇宙人から蜘蛛の能力とブレスレットを与えられてスパイダーマンに変身して悪の組織と戦っていく…んですが、毎回出てくる敵のモンスターが番組後半では巨大化します!
その巨大化したモンスターと戦うため、主人公が宇宙人の残した宇宙船マーベラー(マーベルをリスペクトして付けた名前のよう)に乗り込み、その宇宙船をロボット(レオパルドン)に変形させて、必殺技を駆使してモンスターを倒すという、アメコミでは考えられない東映らしい戦隊ものに通じる内容となっています。

このロボットが出てくることが好評で、ゴレンジャーから始まる戦隊ヒーローの3作目(バトルフィーバーJ:1979~1980年放送)からも巨大ロボットが出てくるようになり、2022年までで46作品に上っています。
スパイダーマン、偉大な作品です。

この本家とは全く違うスパイダーマンですが、海外でも結構反響あるようです。
感想は当然賛否両論あるようですが、なんと本家のマーベルコミックのスパイダーマンにもパラレルワールドの設定で巨大ロボットレオパルドンが出演しています!東映版へのオマージュか。ファンにとってはうれしい限りです。

さらにDisney +(ディズニープラス)で2020年に公開されたドキュメンタリー『マーベル616』(Marvel’s 616)では、当時のキャストやスタッフにインタビューして、なぜ日本版スパイダーマンが作られたかを解明しているようです。
下のリンクは、このドキュメンタリーを作ったデヴィッド・ゲルブ監督へのインタビューです。
「マーベル616:日本版スパイダーマン」デヴィッド・ゲルブ監督インタビュー | Disney DAILY

さすが世界のマーベル。よくこの特集をやったなぁと思います。

個人的にスパイダーマンを知ったのは東映版が先で好きな作品だったので、是非『シン・スパイダーマン』としてリニューアルしてほしいと秘かに思ってます。

東映版スパイダーマンは東映ビデオからDVDで販売しています。
興味がある人は見てみてください。
スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX 特集 | 東映ビデオオフィシャルサイト (toei-video.co.jp)

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