翻訳の校閲で使う英語について

イデアの編集のお仕事では、様々な言語のネイティヴスピーカーの方に翻訳やチェックをお願いすることがあります。私の担当は英語から各国語に翻訳をすることが多く、翻訳者とのコミュニケーションは英語が中心になります。そのため、編集や校閲の色々な場面で使う英語の表現を勉強中です。

翻訳のお仕事の中でどんなところに注意して翻訳者の方にメッセージを送っていくのか、英語の表現とともにいくつかご紹介したいと思います。

まず、翻訳する前に注意点を伝えるときの表現です。

Please do not translate ”XXX” and use the word as it is.
「XXX」は翻訳せずに原文の単語をそのまま使ってください。
Please unify translation for “XXX” throughout this project.
「XXX」の訳は、この案件全体を通して統一してください。
This rule applies throughout the project.
この案件全体を通して、このルールを守る必要があります。

翻訳するにあたって、最初にルールや注意点をわかりやすく伝えられるかどうかで、できあがる翻訳の品質が変わってきます。

次に、翻訳されたものをチェックします。その後、修正が必要な部分を指摘するフィードバックをします。

It seems translation for “XXX” is missing.
「XXX」の翻訳が抜けているようです。
It seems “XXX” is not translated.
「XXX」が翻訳されていないようです。
Isn’t the word “XXX” unnecessary?
「XXX」という単語は不要ではないでしょうか。

また、文法的なミスや修飾関係の解釈の間違いによって、原文と違う意味の文になってしまうこともあるので、注意深く確認します。

Please check if the declension is correct.
格変化が正しいかどうか確認してください。
Please confirm the translation and if A refers to B.
「A」が「B」を修飾しているかどうか、翻訳を確認してください。

修正案を提示することもあります。

Is it OK to modify A to B?
「A」を「B」に変えても良いですか?
※”modify A to B”は”change A to B”や“replace A with B”でも良い。

少しでも疑問があれば自分で判断せず、「より良い翻訳はこちらですか?」という質問をして、翻訳者に判断を仰ぐようにしています。

Would it be better to modify A to B?
「A」は「B」に変えた方が良いですか?

以上のようなやり取りを通して、きめ細かく翻訳を確認することを心がけています。

余談ですが、仕事で校閲をする以外の場面でも、校閲の癖やこだわりが出てしまうことは、編集スタッフの「あるある」ではないでしょうか。普段から目にするチラシやテレビのテロップの中に、誰よりも先に言葉の間違いや誤変換を見つけてしまう人や、送られてきたメールのタイプミスに敏感に気がついて笑いのツボにはまってしまう人、仕事の文書でなくても自分が書き間違えたときには特に恥ずかしい気持ちになって悔しがってしまう人など。さらに街中でも、ふと見つけた看板の英語や中国語に「この翻訳は昔の機械翻訳みたい」、とつぶやいてしまう人も…

イデアの中でも、翻訳する文書の種類や内容によって注意点が違うので、それぞれの担当分野ごとにやり方やこだわりの点があると感じます。これからも色々な英語でのコミュニケーションや表現のしかたを勉強しながら、より正確な文書作りを目指したいと思います。

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます。

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