「翻訳会社」というくくりでは見えにくいこと

「イデア・インスティテュートは何の会社?」と尋ねられたら、Webサイトや名刺にも記載されているように世界各国語の翻訳を提供する会社、ひと言でいえば「翻訳会社」とも答えられるでしょう。でも実際には単純な言語の置き換えだけじゃない、実に様々な作業をひっくるめた「翻訳業務」が日々行われています(私も入社するまで分かりませんでした)。

たとえばイデアが得意とする多言語マニュアル制作では、次のようなスキルが必要です。

原稿ライティング(=翻訳ソースの作成)

和英原稿の段階から多言語翻訳を意識した、分かりやすく誤訳を招かない文章のライティングが求められます。そのために製品の理解や文章構成力といった、翻訳と直接的には関係のないスキルも重要です。

DTP知識

世界の言語には様々な文字があり、文字によって必要なDTP環境は異なります。文字化けを起こさず正しく表示するために、適切に環境を整える必要があります。

各言語の特徴を知る

学んだことのない言語であっても、その特徴を心得ておくことで校正の精度アップにつながります。また、たとえば「英語を○○語に翻訳すると文字量は約1.2倍になる」とか、「△△語は単語あたりの文字数が多い」といった傾向を知ることは、翻訳ソース作成という早い段階でマニュアルのレイアウトを検討するうえでも役に立ちます。

コミュニケーション

多言語マニュアル制作には、原稿ライター・翻訳者・翻訳コーディネーター・DTPオペレーター・校正者など、実に多くの人が関わります。お互いにうまく連携がとれるよう、作業指示や期日、追加修正などの情報を確実に、かつ適切なタイミングで伝え合うことがとても大切です。

他にもまだありそうですが、また別の機会にご紹介していけたらと思います。

日本語や英語から翻訳されたものでも、実際にそれが使われる場面では原文が一緒に読まれるわけではなく(あたりまえですが)、それぞれの言語でドキュメントとして完成したものでなくてはなりません。世界のどこかで最終的にそれを読むことになる人が十分な満足を得られるように、私たちは言語力プラス多様なスキルを備えて多言語制作に臨みたいと考えます。

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございます。

株式会社イデア・インスティテュートでは、世界各国語(80カ国語以上)の翻訳、編集を中心に
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