インクルーシブデザインとワクワク感

インクルーシブデザインをご存じだろうか?

年齢、能力、文化、言語、国籍などの違いに関係なく、できるだけ多くの人が使いやすいように製品やサービスを設計する考え方であり、従来のデザインプロセスから除外されてきた多様な人々を巻き込んで、誰一人取り残さないというデザイン手法である。

似たような概念でユニバーサルデザインという手法をよく耳にした時期があった。
ユニバーサルデザインは健常者と障がい者のどちらにとっても使いやすく、公平性や柔軟性などの原則に基づいた汎用性の高いデザイン手法という類似した概念だが、それぞれのターゲットに違いがある。
インクルーシブデザインのターゲットは「特定の制約のある人」なのに対して、ユニバーサルデザインのターゲットは「できるだけ多くの人」である。
デザインというと装飾や見た目の華やかさを想像する方が多いかもしれないが、本来は情報を効果的に伝えるためのものである。インクルーシブデザインもユニバーサルデザインも、そういった意味ではより本質的なアプローチ手法と言えるのではないだろうか。

インクルーシブデザインの代表例ジョンソン・エンド・ジョンソンの「バンドエイド」 より多くの肌の色の消費者に対応するべく、複数の色味を持つ商品を展開している

出典元:https://www.instagram.com/p/CBQdOqOBBve/

 

先日、某クライアントのインクルーシブデザインに関する案件に携わる機会があった。
その中で印象的だったのが、すべての人が「箱を開ける瞬間のワクワク感」を持って製品を使い始められるようにという考え方である。
数ある製品の中から一つを選ぶことから始まり、実際に手にとって、箱を開け、取り出し、使ってみて、関連する情報へアクセスするまでの一連の流れを、すべての人がスムーズに行えるように設計する。あらゆる場面でインクルーシブデザインを取り入れて、誰もがワクワク感を持って製品を使い始められるようにと考えられている。
そこには企業のユーザーへの強い思いが表れていると感じられた。

この案件を通して、自分自身が「ワクワク感」を持って日々の仕事に取り組みたいと感じた。同じ仕事を続けていると、どうしても興味や情熱が薄れていくものである。しかし、常に自分をアップデートするマインドを持って、変化していく時代に柔軟に対応していきたい。特に昨今はわれわれの業界でも新しいテクノロジーが台頭し、大きな変化に直面している時期である。変化を楽しむことでワクワク感を持てるのではないだろうか。
なんでも仕事でワクワクするとワーク・エンゲイジメントが高まるそうだ。生産性の向上や離職率の低下、メンタルヘルスの向上まで見込めるらしい。
いいこと尽くめではないか。


日本のバンドMr.Childrenの「彩り」という歌に唄われているように、われわれの仕事が世界を回り回って、誰かの生活に彩りを与えたり、誰かのワクワク感の一助になればと願う。

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